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モバゲーを運営するディー・エヌ・エー(DeNA)は23日、無料通話・メッセージサービス「comm(コム)」を、Android、iOSスマートフォン向けにアプリとして配信開始した。いわゆる「LINE系」のサービスだが、利用登録の流れ、アプリの特徴や使い方、気をつけたい点などを大まかにまとめた。
「comm」とは
約4000万の会員数を誇るDeNAが展開するということで注目が集まる「comm」。基本的には、LINEとほぼ同様のサービスと考えていいだろう。電話番号でアカウントを作成し、主に電話帳に紐づいた形で友だちとつながり、無料で通話やチャットが行える。
特徴は、実名登録制でスマホ向けのみのサービスである点、途切れない高音質な通話などとされ、「comm」を利用していない友人にもcommを経由してメールを送受信できる機能なども備えている。
結論から言うと、LINEとViberとFacebookをミックスさせたような仕組みになっているのだが、実際にどのようなアプリ(Android版)なのか、使ってみて気づいたことを順を追って紹介したい。
アプリ「comm」をダウンロード
「comm」への登録
「comm」を利用するためには、電話番号を用いた登録認証が必要となる。
途中、「Facebook連携」や「電話帳アップロード」などの選択が示されるが、これらは登録後でも必要に応じて行えるので、スキップして進めれば問題ない。
番号認証と電話帳アップロード
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アプリを起動すると、[新規登録]か[Facebookで簡単登録]を選ぶ画面になる。ここでは、commでの新規登録について紹介する。
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次の画面では、自分の国番号および電話番号がすでに記載されているので、確認して間違いなければ[送信]をタップ。
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するとSMSで認証番号が送られてくるので、入力して[認証]をタップする。このステップでは、SMSが届くと同時に自動で認証される場合もある。
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ここは重要だ。電話帳をアップロードするか尋ねられる。[電話帳をアップロード]すると、自分の電話帳に登録されている人が全員、comm上の「友だち」として登録される。
LINEでは、自分の電話帳に登録されていて、かつ、すでにLINEを利用している人が「友だち」として登録されるが、commの場合は友だちリストの[ALL]欄に、電話帳に入っているすべての人が友だちとして表示される仕様だ(後述)。
とりあえずここでは、すぐ上の[この項目をスキップする]をタップし、電話帳アップロードを回避しておくほうが賢明かもしれない。これも後述するが、つながりたい人がいれば、後で名前で簡単に検索して友だち追加できるからだ。
実名でのプロフィール登録
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次に名前、ふりがな、生年月日、プロフィール画像の登録が求められる。Facebookのように、名前は原則、実名登録制となっている。この名前は、友だち検索での検索対象となることを頭に入れおきたい。
なお、本名でない名前でも一応登録ができるが、運営側から実名以外での登録と見なされた場合に、規約違反として登録名を削除される場合があるという。
「comm」の特徴や使い方
登録が完了すると、電話帳アップロードやFacebook連携の案内が表示される。これらを行うとどうなるのか、また基本機能、commならではの特徴などについて概説する。
友だちリストと電話帳アップロード
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友だちリストは、[ALL]と[comm]のタブで分けられている。電話帳をアップロードすると、commを使っていない人も含めて、すべてが[ALL]の欄に友だちとして表示される。
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自分の電話帳に登録されていてすでにcommを使っている人、またはcomm上で友だちに追加した人は[comm]の欄に表示される。このあたりは「Viber」の友だちリストと似ている。
また、LINEでは不要な友だちをリストから非表示にできるが、commではロングタップ→[削除]で消すことができるのも特徴(復活も可能)。
Facebook連携とは
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Facebook連携すると、電話帳には登録していないがFacebokの友だちでcommを使っている人を「友だちかも」欄に表示させたり、自分のプロフィールをFacebookからcommへ転用することができる。
commを使ってない人ともやりとり可能なトーク機能
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LINEと同様に、スタンプなどを使ったトークが楽しめる。ただし、まだスタンプの種類は少ない。
テキストやスタンプ、絵文字のほか、写真をトークで送ることも可能となっている。commユーザーであれば、グループトークにも対応する。
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なお、[ALL]欄の友だち(comm欄の友だち除く)へは、無料通話はできないがcommアプリ上から通常の電話をかけたり(Viberと同じ)、メールでメッセージを送信([トーク]をタップ)することができる。
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この「メール」は、電話帳に登録されている相手のアドレスを指定し、commのトークと同じような感覚でスタンプなどを使ったメールを送ることが可能。
相手からの返信もcommのトーク画面で受け取れるのは便利で、これはLINEにはない機能だ。
無料通話の品質
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さて、ウリにしている通話品質だが、最初のバージョンにしては悪くない印象をもった。利用環境によって異なるので参考程度に受け止めていただきたいが、Viber、Skype、LINEとの比較(3G同士)をしてみたところ、Skype=Viber>LINE=commというように感じた。
いずれも通常の電話に比べラグがあり音質も劣るものの、通話に支障をきたすということはなく(※commは、途中で通話が切れてしまうことが一度あった)、大差はなかった。
ちなみに、グループ通話には現状では非対応。
プロフィールページにタグ付けされた写真が集合
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自分のプロフィールページは、LINEでいう「ホーム」のような見た目になっており、名前や生年月日が表示される(生年月日は非公開設定が可能)。
LINEのホームなどとは異なり、文章やスタンプをポストすることはできず、撮影したりギャラリー保存されている写真を貼り付けることのみ可能だ。
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この写真には、自分または友だちのタグを付けることができ(自分が投稿した写真には自動で自分の名前のタグが付く)、タグを付けられたユーザーのプロフィールページに写真が集まるようになっている。
つまり、友だちAのプロフィールページへ行けば、本人が投稿した写真だけに限らず、Aの友だちBがタグ付けしたA関連の写真も、アルバム感覚で閲覧することができるわけだ。
名前による友だち検索とプライバシー管理
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LINEの友だち検索は、IDを対象としてしか行えない。一方commでは、ふりがななども含めた「名前」を検索対象とする。このあたりは、Facebookなどと同様と考えていいだろう。
現状では、Facebookと連携させているユーザーが少なくないのか、任意の名前(特に女性)で検索をかけると、おそらく実名かつ顔写真をプロフィール画像にした人が表示されることが多い。
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そして、まだ友だちになっていないそれらの人へ、トークでメッセージを送ったり、友だちリストに追加することもできる。プロフィールも閲覧が可能だ。
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自分が検索されるのは嫌だという人は、メニューの[設定]→[プライバシー管理]から、[友だち検索]をOFFにすればよい。
また、特定の友だちを「ブロック」する機能も実装されている。
アカウント削除(退会)できない「comm」
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最後に気になった点は、LINEなどでは用意されているアカウント削除(退会)のメニューがどこにも見当たらないことだ。よくある質問やヘルプ等にも説明がなく、改善を期待したい。
また、LINEなどに比べてもアクセス許可の要求項目が多く、ユーザーに対し用途をきちんと明示する必要もあるのではないかと感じた。